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2011年4月12日火曜日

ドイツ気象庁 放射能拡散シミュレーション

ドイツ気象庁が福島原発からの放射能拡散シミュレーションを発表しています。
一日一回更新しています。
時刻は“○○UTC”となっていますが、
日本時間に変換するには“○○UTC+9時間”とします。
http://www.dwd.de/wundk/spezial/Sonderbericht_loop.gif

日本の気象庁もIAEAの要請により作成した
放射性物質拡散のシミュレーション資料を公表していますが、
大雑把な計算ということで
「この結果は国内の対策には参考になりません。」としています。
http://www.jma.go.jp/jma/kokusai/kokusai_eer.html


大した放射線量でないから? けど、やっぱり心配でしょう。

いずれにしても、ポイントは「風」
日本上空は基本的に偏西風が吹いているので、
放射性物質などは太平洋上に流されることが多いです。
ただ、気圧配置によっては、東風だったり南風だったり…
季節の天気パターンに伴う風向きについて解説しましょう。
※関東地方においての風向きを考えます。

【春・秋】・・・低気圧と高気圧が周期的に通過。
 低気圧や前線が通過する前はコースにもよりますが、
 関東より北側のコースだと“東より→南→南西の風”
 関東より南側のコースだと“北東の風”
 低気圧や前線が通過した後は、“北または北西の風”
 ただ、関東沖に前線帯が残る場合があると“北東の風”

【梅雨】・・・オホーツク海高気圧と太平洋高気圧のせめぎ合い
 前半はオホーツク海高気圧が優勢なので
 梅雨前線が南の海上に停滞し、“北東の風”
 後半は太平洋高気圧が優勢となり
 梅雨前線が北陸や東北へ北上し、“南よりの風”

【夏】・・・盛夏と冷夏によって風向きは違う
 盛夏は太平洋高気圧に覆われるので、“南よりの風”
 冷夏はいわゆる「やませ」であり、冷涼な“北東の風”

ということで、関東地方にとっては“北東の風”は都合が悪い。
天気予報では“天気図”もしっかりチェックしましょうね!!

最も不都合なのは “北東の風+雨”の場合なのだが、
日本の首相官邸HPでは
「雨が降っても健康に影響はない」と言っています。
http://www.kantei.go.jp/saigai/20110321ame.html

本当に?と思われる方は多いでしょう。
福島第一原発周辺の放射線モニタリングデータはこちら
http://www.kantei.go.jp/saigai/monitoring/index.html

全国各地の放射線モニタリングデータはこちら
http://www.mext.go.jp/

ブログのタイトルとは裏腹な内容になってしました。すみません。
っつゆうか、なによりも
原発の事態が一刻も早く収束してくれますように!!