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2011年9月4日日曜日

ノロノロ秋台風12号 影響長大

9月3日(土)、大型の台風12号は、
風速25メートル以上の暴風域を伴いながら高知県東部に上陸。
四国を縦断して、岡山県に再上陸。

四国の上陸は、前回の6号に続いて2個連続。 これは2004年以来。

大型台風がノロノロと週末に日本直撃ということで、場所によって被害甚大、
死者、行方不明者も多く、台風被害では2004年の台風23号を超えて平成最悪。
全国的には交通機関の大幅な乱れなど、大きな影響が出た。

【3日午前9時の天気図】

 【今回の台風の特徴】 

大型(風速15m/sの半径が500km以上800km未満)
ゆっくり(時速10~15km/h)北上
目が大きい(通常、台風の目の大きさは30~100キロくらい。
だが今回は150~200キロほどに及んだ。)

台風の速度が遅い原因は、
①太平洋高気圧が例年より北から張り出して、行く手を阻んだ
②大陸から日本海にも高気圧が張り出していた
②日本に近づくと、陸地の摩擦抵抗を受けてさらにスピードダウン
③偏西風もまだ緯度の高い所(日本の北)を通っていて、風に乗れない
 
ということで、西~北日本の広い範囲が長い時間、雨風の影響を受けた。
特に紀伊山地では3日間の雨量が1000ミリを超えるなど、
多くの所で年間の最多雨量を記録。

今回目立った被害パターンは、「山の大雨、河川の増水」 
山地で記録的豪雨となったため、土砂災害の発生とともに
いくつかの河川では下流で堤防が決壊して浸水害に見舞われた。


秋台風の特徴というのは、
海水温が一年で最も高い時季なので
その海水をエネルギー源とする台風自体、大きく・強くなりやすい。
また、海上や海岸では高波・高潮とも切り離せない。
場合によっては、秋雨前線の活動を活発にして大雨をもたらす。
ただ、辿るコースは、
南方海上から放物線を描くように
日本付近では東へ向かって足早に通り過ぎるものが多い。

今回の12号の場合は、
太平洋高気圧が北よりに(北海道の東から)張り出しているので
ノロノロと北上。 暴風雨が長時間続いて、たちが悪かった。


このあとも、まだ台風はやって来るだろう。
台風の年間発生数の平年値は約26個(今年はまだ12個)
接近数は約11個(今年は今のところ5個)

昭和の三大台風と呼ばれる
室戸台風枕崎台風伊勢湾台風も“9月の後半”に襲来した。


嵐が去った後は
台風一過の爽やかな秋晴れを期待したいのだが、
西~東日本では、まだまだムシムシ感が強く、残暑が厳しい気配。。。

朝晩は過ごしやすくなった。うっかり寝冷えに注意かな。

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