北日本上空約5000メートルにはマイナス42度以下の寒気が流れ込み、
日本付近は冬型の気圧配置が強まった。
今冬は、日本上空にたびたび強い寒気が流れ込んでいるが、
今回はこの冬一番どころか、“平成史上稀に見る強烈寒波”と言える。
850hPaでマイナス12度以下の寒気が西日本から東日本を覆うなんて、
気象業務に就いて少なくてもここ10年間は見たことがないような…。
2月2日正午の実況天気図 |
2月2日正午の可視画像 |
2日21時の高層実況(300hPa/500hPa) |
2日21時の高層実況 (700hPa/850hPa) |
<この日の気象トピックス>
●日本海側は広い範囲で大雪や吹雪
長野県信濃町 162センチ 京都府舞鶴市 87センチ
ともに観測史上 最も雪が積もった。日本海側は積雪がかなり増加。
太平洋側にも雪雲が流れ込み、
一時的に関ヶ原 69センチ、名古屋 15センチに達して
東海道新幹線など交通機関に乱れが生じた。
静岡では平年より21日遅く、昨年より39日遅く初雪を観測。
●身を切るような季節風が吹きすさぶ
青森県八戸では未明に北北東33m/sという台風並みの暴風を観測
●極寒
明け方は今期一番の冷え込みの所が多く、観測史上最低となった所も。
日中も気温は上がらず、全国的に例年の真冬ドン底以下の寒さ。
北海道と青森県では軒並み気温が氷点下の真冬日に。
沖縄でさえ、最高気温は15度以下の所が多く今季最低。
北よりの季節風が冷たかく寒かった。
※次の日「節分」の明け方は全国的にかなり(記録的に)冷え込んで、
西日本でも最低気温が観測史上1位の低さとなった所があった。
この先もしばらく、少々の寒さのゆるみがあるものの
例年より厳しい寒さが予想される。
2月3日は季節の分かれ目「節分」
「立春」の前日の冬から春の変わり目と言うことで、
“本当の季節の一年を締めくくる”よい区切りである。
風邪やインフルエンザ、急性ウイルス性胃腸炎など流行っているが、
体調にはくれぐれも気をつけて、明るい春を迎えよう!