息をする最大の目的は、肺の内部の換気をすること。
炭酸ガスなどの形で体内の毒を吐き出し、そして酸素を吸う。
酸素は燃やす素(もと)で、酸素が燃えて温度が上がるのだから、
冷やす毒(燃え尽きた炭素)を出して温める酸素を取り入れる。
だから、換気の量は大きく多いほど良い。
息が浅いと、身体に冷えが溜まって、心も落ち着かない。
また、頭に血が昇ったときは、深呼吸をしなさいとよくいう。
これは、正確に言うと、腹式呼吸をしなさいということ。
現代人は殆どが胸式呼吸で、息が浅くなっている傾向にある。
それどころか、驚いたり怖がったり怒ったり不安だったりすると
「肩で息をする」という状態になる。
そこで、深呼吸をすると落ち着くというのは、
冷えの毒を出すことで、頭に昇っていた血が
少し下がるということなのだ。
複式呼吸は、いつでもどこでも誰でもできる、
お金も一切かからない素晴らしい健康法。
どんなときでも、おなかで息をするつもりで
深い呼吸をするのが基本だが、
もっと効果のある腹式呼吸を身に付けると効果倍増である。
まず、息を吐くときは、
腹部(へその少し下の部分「丹田」)をへこませることを意識して
なるべく長い時間をかけて体内の毒を出すことを心がける。
次に、息を吸うのだが、これは鼻から吸う。
肺は乾燥と冷気を嫌うので、鼻呼吸によって
空気は温められて湿気も与えられ、肺が守られる。
そして、 吸ったらすぐに吐かないで、
四つ五つ数えるくらい息を止めているのが良い。
というのは、入ってきた空気がすぐ出て行くと、
ガス交換をする時間がとれずにもったいないのである。
目安は、吐く:吸う=2:1の割合で、トータル10秒くらい
複式呼吸の効果は、単に健康のためだけでなく、
リラックス、リフレッシュ、ダイエット、
発声・発音がよくなる、歌が上手になる♪
さぁ、深呼吸(複式呼吸)!!